「ちょっと、どうしたの2人とも!?」


「なにかあったのか?」


海都が真剣な表情を浮かべる。


頬にキズを追っている陸真さんが「あはは」と軽く笑い、ポリポリと頭をかく。


「やられちゃった」


ペロッと舌を出してそう言う陸真さん。


やられたって……そんな簡単に言う事じゃないでしょ!?


あたしにギュッと抱きついていた空李君を引き離すと、その額には青あざができている。


それだけじゃない、2人ともあちこちに包帯や絆創膏をつけているのだ。


まさか、また《ホワイトタイガー》が来たの!?


そう心配していると、陸真さんの後ろからママが入って来た。