たしかに、海都を見ていると感情が左右されたりするけれど、でもその感情が『恋』というのかどうか、あたしにはよくわからない。


なにか、決定的なものにかけている気がして。


「ほら、未玲の番だよ」


万結に促されてあたしはお守りの入ったカゴの前に立った。


様々な色の縁結びのおみくじがならんでいる。


「これ可愛い……」


その中の1つで、小さなウサギの人形がついているピンク色のお守りを手に取る。


これなら白ウサギ神社に来たってわかるし、これにしよう!


あたしはひと目ぼれしたお守りをすぐに買った。


しかし万結はなかなか決まらないらしく、いろいろなお守りを手にとって確認している。