でも、今は3兄弟とママとパパ、そしてあたしの6人が幸せなら、それで十分です。


「未玲、長い」


横から万結にそう言われてあたしはハッと我に返った。


目を閉じたら思わず自分の世界に入り込んでいた。


最終的には家族全員が頭の中に出てきちゃったし。


そう思いあたしはフッと笑う。


ま、いっか。


「なに笑ってるのよ」


万結があたしの脇腹をつついてくる。


「別になんでもない」


そう答えてあたしたちは社殿から下りたのだった。