「「すごく可愛い神社!」」


さっそくあたしと万結は目を輝かせて、同時にそう言った。


鳥居をくぐって中へ入ってみると境内のいたる場所に石で造られたウサギが飾ってある。


白い石で作ってあるウサギは目の部分だけ赤く塗られていて、今にも飛び跳ねてきそうなリアルさだった。


大小のウサギを通り過ぎて社殿へと向かうと、足元は木製のバリアフリーになっていた。


そこを通るとトントンと足音が響き、あたしと万結の足音が何人分にも膨らんで行く。


「大きいね」


「そうだねぇ」


「未玲も、ちゃんとお願いするんだよ?」


「わかってるよ」