「制覇って、そんなのできるハズないよ」


「なんでだよ」


「だってすごく大変なことでしょ?」


「でも、俺はできる!」


そう言って少年は勢いよく立ちあがって背を向けた。


「どこに行くの?」


「ちょっと待ってろよ。いいもの持ってきてやる!」


少女は少年の後ろ姿を見送ったのだった。