「もう一度寝ちゃお」


露天風呂へ入ることも忘れ、あたしは部屋の電気を消した。


この静けさと暗闇で寂しさがあふれ出してしまう前に、きつく目を閉じる。


「おやすみ、ママ」


大好きなママの顔を思い出し、あたしは布団にくるまったのだった。