海都は何も言わず、相変わらず無愛想だ。


「今夜はパーティーを開こうと思うんだ」


「パーティー……?」


あたしは陸真さんの言葉に目を丸くする。


あたしが経験したことのあるパーティーは誕生日会くらいなものだけれど、きっとそんなものじゃないんだろうと思ったから。


「そう! 僕たち兄弟に家族が増えた記念日だから!」


空李君がソファにも座らずはしゃいでいる。


中学3年生と言えば反抗期だと思っていたけれど、空李君はまだみたいだ。