そう答える声に力が入らない。


だんだん目をトロンとしてきて、万結の声が遠くなる。


「未玲お風呂入らないの?」


「万結、先に行ってきていいよ……」


そう答えたのが最後、長旅と遊びに疲れたあたしは深い眠気に襲われて、そのまま夢の中へと入って行ってしまったのだった。