そっと2人の間から抜け出して、らせん階段を上がって行く。


すると、2階の廊下から空李君が「おーい。未玲お姉ちゃん!」と、手を振っているのが見た。


「どうしたの?」


返事をしながら上がって行くと、階段を上がってすぐの部屋に3兄弟が集まっていた。


どうやらここは家族のリビングみたいな場所らしい。


まぁ、この家にそうやってくつろぐ部屋は、何室もあるみたいだけれど。


その部屋は20畳くらいで、中央にガラステーブル。


その周りを囲むように茶色のソファが置かれている、シンプルな部屋だ。


「未玲ちゃんはここに座って」


陸真さんに促されて、あたしは海都の隣に腰を下ろした。