「え……?」


「お前は七夕家の大事な家族だ、なにかあったら俺が守ってやる」


海都……。


「だから、そんな不安そうな顔するな」


その言葉にギュッと胸が締め付けられる。


そんな優しい言葉を異性からもらったのは、今が初めてだ。


そう返事をしていいかわからなくて困っていると、万結が走って来た。


「未玲! 急にいなくなるから心配したんだよ!?」


「あ、ごめん」


写真の事が気になって万結を忘れてきてしまった。


「あたしたちの部屋、2階の一番奥だって」


万結はいつの間にか部屋番号まで聞いてきてくれていて、あたしたちはスタッフに連れられてようやく部屋まで移動したのだった。