周りの女の子たちもつられて泣きだしてしまい、教室の中にすすり泣きの声が響く。


しかし、それを破ったのは男子生徒だった。。


「これで誤解も解けたし、お前たちはもう親友だな」


「「え……?」」


あたしと万結が同時に声のした方へ振り返ると、そこには海都が立っていた。


「《鬼龍》と《ホワイトタイガー》はライバルであり、親友だ。だから、お前たちもそうだろ?」


その言葉に、あたしと万結は目を見合わせた。


そして、クスッと微笑み合う。


「そうだね、未玲とあたしは親友だね」


「うん! そうだね!」


そしてまた、ギューッと抱き合ったのだった。