「万結が相手チームと一緒にいたとき……すごく……びっくりしたんだからっ……」


涙を流しながら、あたしは言った。


「うん、ごめんね未玲」


「裏切られたのかなって、昨日すごく悩んで……っ」


「うん……」


「もう、女子高に戻っちゃおうかなって……!!」


万結が立ちあがり、あたしを抱きしめた。


「ごめんね未玲。ごめん」


そう言う万結の声は震えていて、万結も一緒に泣いているんだとわかった。