「その子なんですけど……」


あたしはそこで一旦言葉を切って、大きく息を吸い込んだ。


「友達……なんです」


「……そっか」


陸真さんはそう言いニッコリと微笑んだ。


「陸真さん驚かないんですか?」


「驚くって、どうして?」


「だって、あたしの友達が敵チームの彼女だなんて……!!」


「未玲ちゃんの友達が敵チームの彼女だからって、驚く必要はないだろ? 友達は友達で、チームには関係ない」


キッパリとそう言いきる陸真さん。


あたしは箸をおいてうつむいた。