「その箱は自分で片付けますから!」


「気にすんなって。俺たち、兄弟だろ?」


「そうそう。僕たち兄弟でしょ? 未玲お姉ちゃん?」


「そ……んな……」


兄弟だからって下着を見られても何とも思わないなんて、そんなことありえない!!


「自分でやるからいいってば!!」


あたしは空李君から強引に下着を奪い取った。


と、その時だった。


ノック音もせずにドアが開いた。


ママ!?


一瞬そう期待をして振り向いたのだが……。