あたしはベッドへ寝転んで天井を見上げる。


共学でしかも暴走族だなんて、住む世界はあまりに違う。


それでも、うまくやっていけれると思っていた。


でも……。


唯一の女友達に裏切られるなんて……。


そう思うと、胸がズキズキと痛み始める。


それは今まで感じたことのない痛みで、鋭い刃物で刺されているような感覚だった。


痛みによって悲しみが引き寄せられて、ジワリと涙で天井が揺れる。


「帰りたい……」


1人部屋の中でポツリと呟く。


女子高へ、帰りたい。


みんなに会いたい。