あたしは頷き、メンバーを椅子に座らせる。


「未玲お姉ちゃんの喧嘩、すごくよかったよ!」


「え、そうかな?」


空李君にほめられるとなんだか照れてしまう。


頑張って特訓したかいがあったかな。


「未玲、お疲れ」


「えっ……」


海都にそう言われ、ドキンッと心臓がはねる。


今あたしのこと『未玲』って言ったよね?


いつも『お前』だったのに……。


「さすが未玲ちゃん、やればできる子だと思ってたよ」