その考えがどれだけ浅はかだったか、あたしは後悔していた。


でも、今更やめるなんて言えない。


みんながあたしの為に頑張ってくれたんだもん。


家に戻ると、ママと海堵がでむかえてくれた。


2人とも心配してくれていたんだ。


「未玲、こんな時間まで一体なにしてたの」


ママがあたしの手を握る。


「2人とも帰るのが遅くなってごめんね」


「未玲ちゃんは空李の帰りを待っててくれたんですよ。今日こいつ、居残りしてたみたいで」


そう言って、陸真さんが空李君の頭をポンッと叩いた。


空李君はキョトンとした顔をしている。


「あら、そうだったの。みんなお腹減ったでしょ? 今日は晩ご飯もママが支度したのよ」