☆☆☆

それから、あたしは3兄弟につれられて2階へと上がってきていた。


2階へあがる階段は大きくて、らせん状になっていて、そこを歩くだけでまるで自分がお姫様になったような気分だった。


「ここが未玲ちゃんの部屋だよ」


陸真さんがそう言い、白いドアの前で立ち止まった。


ドアの柄は寝室と同じで、4隅にバラが彫られている。


あたしは金色の取っ手に手を伸ばし、力を込めてひいた。


「わぁ……!!」


白を中心として、淡いピンク色の家具で統一されている。


窓辺のベッドは天蓋までついている。


「すごい……」