信じられない光景にポカンと口を開けてしまう。


「今度は僕の番だね♪」


楽しそうにそう言う声に聞き覚えがあって……。


空李君!?


そう、今あたしの目の前で高校生たちに絡まれているのは空李君だったのだ!!


唖然としているあたしに気が付かないまま、空理君は殴ってきた男のお腹に蹴りを入れた。


高校生は一気に吹き飛び、滑り台に背中を打ち付けて止まった。


その間にも空李君は他の高校生たちに攻撃を繰り出して、見事にヒットさせていく。


す、すごい……。


空李君の強さを間の辺りにして、思わず後ずさりをするあたし。