「それが特訓なんでしょ? ほら、全然大丈夫だってば」


そう言い、空李君はスキンヘッドの1人の頬をつねったり、頭をペチペチと叩いたりする。


そ、そんな……。


とてもあたしにはできない!!


竈思ってブンブンと左右に首をふった、その時だった。


空李君がグッと顔を寄せてきた。


「頑張れるよね? 未玲お姉ちゃん?」


ニコッと天使の微笑みを向ける。


あたしは言葉に詰まる。


こんな笑顔を向けられたら、頷くしかないじゃん!!


あたしはギュッと拳を握りしめて「頑張る……」と、答えたのだった。