そう言って、ニッコリと微笑む空李君。


「でも安心してね? この人たちと喧嘩をしろっていうんじゃないから」


「え? じゃぁ、なにするの……?」


「この人たちはここから1歩も動かないから、未玲お姉ちゃんが1人ずつ殴って行くんだ」


えぇぇぇ!?


あたしが、この人たちを……!?


スキンヘッドの男たちにもう1度目をやる。


眉間にシワをよせて、真っ黒なスーツを身にまとっている。


どう見ても……ヤクザ!!


「む、無理だよ!!」


「どうして?」


「だって、見た目が怖すぎるよ!!」