耳元でそう言い、クスッと笑う陸真さん。


な、なに言っているの!?


ハグのご褒美だなんて、そんなの恥ずかしい……っ!


引いてきたハズだった汗が再びふき出す。


「か、からかわないで下さい!!」


そう言い、両手で陸真さんを押し返す。


陸真さんは少し寂しそうな顔をして「未玲ちゃんさえその気なら、俺は他の彼女全員と別れるのに」と、言った。


「ま……また、そんな嘘ばっかり!」


あたしはそう言い、逃げるように体育館を出たのだった。