陸真さんがそう説明し終えると、一番右に立っていた色白の少年がペコンと可愛く頭を下げてきた。


栗色の肩までの髪は、フンワリとパーマがかかっている。


クリっとした大きな目、ニコッと笑った時には八重歯がのぞく。


まるで、女の子みたいだ。


そんな事を思っていると、その少年が


「僕は空李(クウリ)14歳の中学3年生。よろしくね」


と、手を差し出してきた。


あたしは少しとまどいながらもその手を握る。


うわっ……。


女の子みたいに柔らかな手のひらに一瞬ドキッとする。


「よ、よろしくね」