「未玲お姉ちゃん、お帰りっ!!」


「きゃっ」


いきなり空李君に抱きつかれて、バランスを崩す。


「今日はなにかあったっけ?」


海都が首をかしげて陸真さんに聞いている。


「あぁ、ちょっと問題発生」


「問題……?」


「海都は部屋に入れ。未玲ちゃんは、自分の部屋にいてくれないか。これからは《鬼龍》の話だから」


「え……」


あたしは仲間に入れないの?