万結の言葉に甘えて、あたしはサンドイッチを1つもらった。


万結の手作りとか、すごいなぁ……。


あたしもママが働いていた時には料理をしていたけれど、最近は全然できていない。


引越しの準備や編入試験の勉強で、ずっと忙しかったから。


やっぱり、今日はご飯を作ってみよう。


そう決めた時、中庭に続いている外の通路に海都と見知らぬ女の子の姿が見えた。


「海都……?」


思わず釘づけになる。


だってあのシチューエションは……。


恋愛経験のないあたしだってわかる。


あの子、海都に告白しようとしてる!