陸真さんと2人で倉庫へ戻ってくると、中には倉庫で寝泊まりしている数人のメンバーしか残っていなかった。


「遅くなったから海都の号令で帰らせたんだ」


と、陸真さん。


海岸にいる時に何度か携帯電話を取り出していたのは、海都と連絡をとっていたからだった。


あたしたち2人も残っているメンバーたちに見送られながら倉庫を出た。


外はもう暗くなって来ていて、歩調は自然と速くなる。


それでも、陸真さんが隣にいてくれると安心して暗い道を歩いて帰ることができた。