3兄弟は制覇さんの気持ちを理解し、大切にして《鬼龍》を守っているということがわかった。


「俺は高校を卒業したら《鬼龍》は引退する。今度は海都が増長を務めて、空李が副総長になる」


「そうなんですか……」


あの可愛い空李君が副総長かぁ……。


あたしには、ちょっと想像つかないかな。


空李君の笑顔を思い出して、クスッと微笑む。


真新しい特攻服も、まだ着られている感じだったしね。


「時間、結構遅くなったね。帰ろうか」


「そうですね」


2人して立ち上がる。