あたしたち2人は砂浜に腰をおろしていた。


「そもそも、鬼龍は一度解散しているんだ」


「え? 解散?」


あたしは目をパチクリさせる。


学校で見たメンバーや、倉庫にいたメンバー。


あれだけ沢山いるのに解散しているなんて、思いもしなかった。


「驚いた?」


「すごく……」


「鬼龍を作ったのは俺の親父、七夕制覇なんだ」


「制覇さんが……!?」


あたしは更に目を見開いた。