「ったくカワイいこと言ってくれてんじゃねーよっ」


って言いながら
軽くでこぴん


「…ッ」

「あぁ、それと、灯里ちゃんを閉じ込めたヤツ、分かったから」

「…え?」


青くんの名前を使って
私を信用させた

女の先輩


「灯里ちゃんの居場所を教えてくれた人がアイツを見てたから分かったんだ」


コイツだろ

って言いながらカーテンを開けると

その先輩がいた


「…あ…」

「コイツ?」


私は
何も言わずに頷いた


「…年下のクセに青にタメ口使っててムカついてたんだよ…」

「タメ口は俺が強制したことだからいいんだよ」

「……青のその優しさが私を……傷付ける…」


その場の状況を
理解することが出来ない私に

ゆっくりと説明してくれる青くん


「…ごめんな灯里。コイツ元カノなんだよ。…だから…全部コイツの嫉妬でやられてたんだ…」