「…な…なんで私がいるって…」

「アイツら見付けて寄ってく時に、もう片方のドアのガラスから灯里の深刻そうな顔が見えたの」


ウチの学校のドアについてるガラスは
片方が曇りガラスで
もう片方は普通のガラス


先輩たちがいたのは
私の姿が見えない曇りガラスのある側だった


「…知っちゃったんでしょ?」

「…本当…?」

「本当よ」

「でも、この前は違うって言って…」

「今は会員じゃないから」


今は…?


「ごめん、少し時間をもらえる?」