しばらくすると
体育らしいクラスの声が
グラウンドから聞こえてきた


その声で冷静に考えた


「…とにかくお昼ご飯を少しでも食べなきゃ…」


"降水確率80%"

雨が降るなら
少しでも体力を付けて
雨に負けないようにしないと…








それから数分後


雨はポツリ...ポツリと降り始めた



その雨は
少しずつ灯里の体を濡らしていき

暖かかった体から
少しずつ

体温を奪っていった


屋上に雨宿り出来る場所なんてない

諦めて
冷たい雫を身に受ける



とても…寒い