「…そ…組織って…」
「組織自体は小さいの。ウチの学年に数人…くらいしか情報はなくて、謎の団体なんだけど…」
「…な……あ!先生が前に言ってたことってまさか…」
「青のことならほとんど日暮研究会の奴らね…」
…お…
恐るべし日暮研究会...
「…言いふらしてる人わかるんじゃないの…?」
「それが、誰一人としてわからないの。人伝いに流れてくる情報なんだけどね、誰から聞いたかを聞いて伝っていっても、いつの間にかサイクルしてるわけ。しかも広範囲に渡ってるから突き止めるのも一苦労」
「誰かが嘘ついてる…とか…?」
「問題はそこ。一人から二人に伝えられる場合、片方が研究会の一人で、事実を二回聞くとする。すると、一人の人から聴いたって証人まで出て来ちゃうわけ」



