殻の内



「…青のためになれたら嬉しい…」




首席の人のためになることなんて

あるはずない!


しかも勉強で!?


「俺のため・・・じゃぁさ、一位になれとは言わないよ。でも…頑張ってる姿をもっと見たい」


灯里のいろんな姿を

もっともっと見たい


耳元でそう囁かれた


耳から
じわじわと熱が伝わって


今 顔が真っ赤だと

自分でもわかるほど感じる