四階への階段を上ると

扉の前で先輩が
屋上への重い扉を開けて待っている


「さぁどうぞ」

「あっありがとうございますっ!」


外に出た瞬間





ガチャン

カチッ


「…え?」


扉は閉められていて
鍵も閉まっていた


「…っ先輩っ!?」

「今日の午後の降水確率は80%なんだって〜」

「…え?」


扉の向こうからは
かなり声のトーンを落とした先輩の声


「言った通り、私もココでお昼食べてから教室戻るから心配しないで〜?ウソはついてない」


信じられない言葉
…まさか…


「…あ…開けてくださいっ…」

「いつか誰かが開けるよきっと。それは私じゃないし、見付かったときはもしかしたらボロボロ状態でしょうね。少なくともびしょ濡れは免れないわ」


…そんな…