アレンは、わずかに迷いを見せながらもうなずいた。



「おい、エミール、ロルフ、ダニエル、行こうぜ」


アレンが、こちらを見ないまま歩き出す。

いつもは、ナタリーがいれば、何だって一番の優先順位なのに。



「あ、アレン、何を・・・」

「バカ、戦いに備えるぞ」



いつものアレンらしくない声で、背中が遠ざかっていった。