「はぁ…。私、お手洗いに行ってくるわね?」



「おう」








 ―――なんでここで一人になったんだろう。このあと、私はものすごく後悔することになる。







 お手洗いで私は、鏡に映る私とにらめっこ。






「……やっぱり、少しひきつってる」



 方手を頬にあて、私は無理やり笑顔を作る。




 パーティーってホント苦手だわ。挨拶はめんどうだし、お世辞をつくのだって疲れる。笑顔を振りまかなければいけないし、すごい期待もされる。



 緊張が心にのしかかる。何度体験しても、慣れないわ…。しかも今回は、好きな人が傍にいるんだもの。さらに緊張するわ。