「でも、ボディーガードって何すりゃいいんだ?」



「何って……守るんでしょ?私を」



「何から?」



「私を拉致しようとする、悪いやつらから」



「そんだけ?」



「えぇ」





 …っていうか、そんだけ、なのかしら。結構大変な仕事なのだけれど。



 でも、滅多に拉致られないし、仕事はないも同然かもしれないわね。







 私は知らなかった。




 こんな日に限って、悪い計画を企んでるやつらがいるってことに―――――