――翌日。今日は土曜日。






「逢恋お嬢様」



「なぁに?木原。今、食事中なの。手短にすませて」






 朝食は、スクランブルエッグにウインナーにサラダ。庶民のようなメニュー。


 長いテーブルの端っこでポツン…と一人で食べていた。




 執事の木原が、私に話しかけてきた。






「今日は、旦那様が自ら企画した宝石館がオープンされます」


「そうね」





 宝石館とは、宝石を一般人が無料で見れるところ。期間限定でオープンするらしんだけど、今日がそのオープンする日。