「調べてくれないかな…」



『もちろん!』






 それからちょっと話して、電話を切った。








「朱綾……すぐ、助けるから。待ってて…」







 空を見上げながら呟く咲久。





 デートになんて誘わなければよかった。





 そんな考えも浮かばないほど、咲久はずっと探し続けた。







 そして満から電話がかかってきた。



 その電話は、朱綾の居場所について――――――――………