「美藍は、テスト勉強してなかったんですか?」




 リビングにみんな座ると、

 紺が聞いてきた。






「うん。私……ぶっつけ本番でいいかなぁって」







 頭をかきながら、私は言った。




 大学もう卒業したからー♪



 なんて言ったら、絶対疑われる。


 だから私は、ごまかした。




「すげぇ、美藍」


「……すごいのか?」



 奏多が感心してそう言うと、

 昂が言った。