都市、朝霧。


自然豊かな都市である。


そこに、少女はついた。


<ここね――――――>



少女は呟いた。



サラサラした茶髪を、ポニーテールに束ねた、勝ち気そうな少女である。


<――――――――――――>



少女は、黒と白のチェックのシャツとズボン姿だ。


<ここで待ち合わせよね?>



少女は、



朝霧の中心地にある時計台の近くにいた。




<時間だ―――>



少女は時計を見た。



これから、目的を達成するために、探偵に協力を仰ぐことになる。



依頼はした。



後は、探偵と会うだけだ。



時刻は11時。



太陽が降り注いでいる。