「その方がいいかもしんねぇな」 琉樹はそれだけ言うと、また抱きついてきた。 「もう…こりないね」 琉樹のお尻にはネコのシッポが本当に生えてるみたい。 一瞬だけ、愛らしくなった。 って、そんなこと考えないの! 琉樹の腕を思いっきり振りほどくと、勢いよく琉樹が地面に倒れた。 「いってぇ…ひでぇぞ!羽奈!」 それをみて、あたしは微笑んだ。