季節は、とめどなくすぎてゆき、今は冬。 「翔太ぁー!」 あれからあたしたちは、何もなく幸せな日々を送っていた。 翔太は自分のホームルームが終わるとあたしの教室まで迎えに来てくれる。 とっても…嬉しい時間だった。 あたしも、翔太を好きになり始めてるのかもしれない。 「かえろっ」 「おうっ」 だけど、時々。 隣にいるのが琉樹だったら…って考えてしまう。 だからあたしは、まだ琉樹のことを好きなのかもしれない…。