私のお人形

セーラと腕時計ははさみによって切り離された。




「それでは、神主さん。この子のことよろしくお願いします」

ママは深々と頭を下げる。

「おまかせください。毎日お祓いをしておきますから。そして来月の大祭の日に他の人形たちと一緒に供養いたします」



来月の大祭の日って…?

今日、すぐに供養されるんじゃなかったの?



「あ、あの…神主さん。大祭の日まではお人形はどこにいるんですか?」

声が震えていた。

セーラは一月もの間燃やされないでいるってことだ。

「あちらの人形御殿の方で休ませてもらいます」

神主は西の方角を指差す。



セーラが嬉しそうに笑っていた。



その顔を見た途端、私の体がぶるぶると震えだした。