私のお人形

私はどれくらい眠っていたのだろう。

気がつくと真っ白だった。

ここは?



「ユリちゃん!」


ママが見えた。

涙でぐしゃぐしゃの顔。



ああ、そうか。

私は車にはねられたのか…。



「うっ…」

「動いちゃダメよ」


体を動かそうとしたけれど、思うようにいかなかった。


「ユリちゃん、けがしてるんだからね」




全身打撲だって。

どうりで痛いわけだ。