「それは内緒かな？」


彼が笑顔を見せた瞬間、女子達は『キャーキャー』叫んでいた。


そんなにキュンキュンする？私にはただむかつくしか思えないんだけど。


「と、いうことで。阿部は…赤坂の隣な。」


入江が私の隣の席を指差す。


「なっ！先生っっ！」


「なんだ？なんか不満か？」


私は首をたてにふる。


「我慢するんだな」


そう言われた瞬間、私は氷のようにカチコチに固まった。