「秋穂ちゃん!ボク秋穂ちゃんが好き!だから大きくなったら結婚しよう!」





そんな、ホントに子供っぽい約束をしたような記憶がある。





「誰としたんだっけ?」





相手の顔は覚えてる、三つ子のうちの一人





でも、三つ子だから顔はほとんど同じ。





今でさえよく似ている、幼い頃は私も数回・・・いや、数十回は間違えた。





「夏樹とだったらいいな・・・」





私は少しハニカミながら思った。




そうだ、私が好きなのは夏樹なんだ





三つ子全員に平等にしてちゃダメなんだ





それじゃあ、夏樹にも思いは伝わらない。