難プリ(難アリ王子様)


「初菜!」
「雛鳥さん!」
「初菜ちゃん!」

三人が駆け付けてくれた。
――って、誰も「翠斗」とは呼ばないのかっ!?

「無事だったんですね、よかった~」
そう言った私に対し、白笑さんの目は鋭く膝のハンカチに向けられる。

「怖い目に遭わせてゴメンね」
「いえ・・・。でも・・・あんなオオカミみたいのがいるなんて、危険ですよね・・・」
「大丈夫。襲われる事はないよ」
「え?・・・でも・・・」

翠斗さんは飛び掛かられたけど・・・!?
それに、なんでそんなふうに自信あり気に言い切れるんだろう?
まさか、やっつけちゃった!?
あるいは駆除の連絡でも入れたのかな?
それとも、あの指笛が関係して・・・?

「でも・・・怪我をさせてしまったね・・・。本当にゴメン・・・」