両親の話もそこそこに、私は自室へと戻ってきた。

なんか疲れたな・・・。

ベッドの上で脱力する。

――あ、灼呀くん・・・、漫画出しっぱじゃん・・・。

それを手に取って、パラパラとページを捲ってみる。

これ読んで泣いたのか・・・。
私も泣いたなぁ。

――てゆーか何よ。
趣味が合う人なら誰にでも懐くんじゃん。

パパと、楽しそうな灼呀くんの姿がリフレインする。

私はベッドの下に隠しておいた大きなビニール袋を引っ張り出した。

中から丁重に取り出したるは、私の宝――抱き枕だ。

さすがにコレ見たら、引かれたかな・・・?