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「〜〜〜なんだよっ!!
このびらっびらの服は〜〜〜!!」
今まで女性らしい服装など着たことがないチキュは、宴に相応しいような盛装を着せられるのを嫌がるのではないか、とタツノは危惧していた。
その予測に反して、本人は至って無頓着で、自分の着る服が男物だろうが女物だろうが、気にならないらしかった。
しかし、性格上、動きにくい服は全力で嫌がった。
「おいっ、タツノ!!
こんなん着たら、走るどころか歩くのも満足にいかねぇだろぉが!!
どうしてくれるんだよ!!」
胸元にたくさんの宝玉飾りがついた、裾の長い白の夜会服を着せられて、色気も品の欠片もなく仁王立ちで怒鳴っている。
どうしてくれるんだよと言われても、どうにもならない。
しかしタツノは、弱りながらも何とか機嫌をとろうとする。



